2019年2月2日土曜日

酒粕

今日、初午っていうこともあって地元の萩原酒造さんの酒粕が入ってきた
上が萩原さんの(多分純米か純吟かな?)で今年の

下が順子さんの純米で去年の

萩原さんのが良くないっていうわけじゃないです
最初に言っておきます

個人的に酒粕で判断材料の1つとして捉えられます

板状になってる粕は蛇腹式の絞り器(通称ヤブタ)で搾ったもの。
そうでないものは槽搾りや袋吊り
醪を袋に入れて蛇腹の間に入れるか槽に並べるか吊すかの違い

板状の乾いたやつに砂糖まぶして火で軽く炙ると美味しいらしい。
個人的に酒粕が好きじゃないのでやったことない・・・

上の画像は今年のと去年のもの(撮影日は同じで今日です)なので比較しづらいかと思いますが
両方とも蛇腹じゃない
でもはっきり違うのは「乾いてる/湿ってる」
これは搾ったときの力具合で違います
湿ってるのは搾りの圧力が弱くて乾いてるのは圧力が強い

もちろん造ったお酒を無駄にしたくないっていうところです
ただ搾る力が強いと渋みや苦味が出るし酒がストレスをもってる感覚がある
逆に圧力が弱いとストレスは感じなくのびのびしてる
酒粕としてもアルコールを多分に含んでるので賞味期限はずっと長くなります
1年や2年は平気です。逆に搾りきってるものは含有量が少ないので早めの方が良い

これだけだと単純に考えて圧力が弱い方が良いってなる
でも酒として販売出来る量を考えると圧力弱い方は生産本数が少なくなる
当然搾りきった方が出てくる量は多いのでその違いがでる。

何に?って価格に。

普段から高いお酒は儲かってる人じゃないと呑めません・・・
価格が安いことは販売する俺らも嬉しい。

なので問題は絞りきっても美味しいお酒を造ることになる
このお酒なら袋吊りでいこうとか槽で搾ろうとか色々選択肢がある
もちろんヤブタ式でも圧力調整は出来る
搾り方1つとっても色々な選択肢があるからこそ
酒造りのロマンとか美学があると思う

米や水がダメとか粕がこうだからダメって決めつけないでほしい
(良い粕とダメな粕って書いてるから矛盾してるようだけど)

最初に書いた判断材料の1つとして、
板状ですごく乾いたものであれば、
コストパフォーマンスに優れたお酒を目指したのかな?と捉えてもらいたい

好みの問題なので「あそこが良い、あそこはダメ」っていうのは出て当たり前だけど
みんな美味しいお酒を造る、自分らしいお酒を造るっていう目標のもと仕事してるので
批判的なことは出来るだけ避けたい。

吞むときにこのお酒はどうやって搾ったのかな?って思ってもらえると幸いです

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